思ったより給料が低く、将来に不安を感じる歯科衛生士は多いです。
高い学費を払い、やっとの思いで資格を取ったのに、年収が低くては納得がいきませんよね。
なぜ、歯科衛生士の年収はこんなに低いのでしょうか?
- 「看護師より給料が少ないと聞いて、将来が不安になった…」
- 「独身のまま歯科衛生士を続けて、生活に困らないか心配…」
- 「50代になったら、歯科衛生士を続けられないのかな…」
歯科衛生士の平均年収は370万円です。女性会社員と比べて83万円多く、40代前半で年収400万円を超えます。なので、歯科衛生士は本来、安定した職業のはずです。
しかし、自分の年収が思ったより少ないと感じる歯科衛生士は多いです。
その理由は、稼げる歯科衛生士と稼げない歯科衛生士の二極化が起こっているからです。例えば、国立病院で働く歯科衛生士の年収は458万円もあり、平均より多いです。一方で、クリニックで働く歯科衛生士の年収は295万円しかありません。
資格を取って収入が安定する時代は終わりました。今後も年収を増やし続けるには、専門知識を身につけて、キャリアアップするべきですね。
ここでは、歯科衛生士の平均年収と、年齢別の年収、過去10年間の年収推移について紹介します。また、給料が少なく将来が不安な歯科衛生士に向けて、年収を増やす方法も紹介します。
- 年収が低く将来に不安を感じる、歯科衛生士たちの声は?
- 歯科衛生士の平均年収、年齢別の年収、年収推移は?
- 歯科衛生士が平均以上に年収を増やす、2つの方法は?
記事の内容を簡単に知りたい
歯科衛生士だけど、年収が少なくて「将来が不安」…
Aさん)歯科衛生士の給料は看護師と比べて低いの…
歯科衛生士と看護師では、給料、休日、労働時間などにそんなに差がありますか?
歯科衛生士は安月給で、長い間働かされると聞きました。本当ですか?
看護師とはどのくらい年収が違いますか?
参考:Yahoo知恵袋
歯科衛生士の平均年収は、看護師と比べて113万円低いです。
しかし、労働時間を考慮すれば、歯科衛生士は悪くない職業です。なぜなら、看護師は夜勤をしますが、歯科衛生士は日勤のみです。さらに、女性会社員と比べて、平均年収は83万円も多いです。
また、国立病院で働く歯科衛生士の平均年収は458万円もあります。看護師の平均年収とほとんど変わらないです。
Bさん)50代になったら歯科衛生士として働けないの…
歯科衛生士の年収や不景気について。
歯科衛生士さんの年収を調べたところ、女性の平均より高かったです。
歯医者はいつの時代でも必要ですし、不景気とは関係ないと思っていたのですが、不景気で歯科衛生士も大変だという意見を耳にしました。歯科衛生士になるための勉強は大変かもしれませんが、私が歯医者に行った時は、特に走り回ったりして疲れるようではありませんでしたし、体力でいうと保育士の方がもっと疲れそうです。
50代になってくると、歯科衛生士として働けないことが多いそうですが、なぜですか?また、働けなくなった人はどのような仕事についているのでしょうか?レジとかのパートですか?
歯科衛生士という職業は安定とは無縁なのでしょうか?
参考:Yahoo知恵袋
50代になっても歯科衛生士は続けることができます。実際、50代の歯科衛生士は2930人もいます。年収も400万円以上あり、20~40代よりも収入は多いです。
さらに、過去10年間の年収を見ると、歯科衛生士の平均年収は26万円増えています。私たちが想像している以上に、歯科衛生士の収入は安定しています。
Cさん)この年収じゃ、女一人で生活するのは難しい…
質問:
歯科衛生士の方に質問です。
歯科衛生士で結婚せずに女で1人で副業なしで生きていく事は可能ですか?
平均年収を見るとそんなに高くない気がするのですが、結構カツカツにはならないんですか?解答:
現役歯科衛生士の、30代独身ですが、独身で生涯いるのは、経済的に不可能です。
副業を、視野に入れた方がよいです。
両親の生活や介護など、考えないでよいなら、別ですが。参考:Yahoo知恵袋
本来、歯科衛生士は、会社員より給料が高く、独身でも生活に困らないはずです。
しかし、年収の低さに悩む歯科衛生士が多い理由は、稼げる歯科衛生士と稼げない歯科衛生士の二極化が進んでいるからです。実際、クリニックより、一般病院で働く歯科衛生士の方が、93万円も多いです。
では、歯科衛生士の年収は、具体的にいくらぐらいなのでしょうか?
歯科衛生士の平均年収はいくら?安定した収入がある?
【平均年収】2019年は「370万円」|会社員より83万円多い
歯科衛生士 女性会社員 看護師 平均年収 370万円 287万円 483万円
歯科衛生士は、女性が手に職をつけられる、数少ない職業です。
厚生労働省によると、歯科衛生士の平均年収は、2019年時点で370万円です。一方、女性会社員の平均年収は、287万円しかありません。また、看護師の平均年収は483万円ですが、夜勤をしなければなりません。
よって、本来の歯科衛生士は、会社員より年収が高く、日勤のみで生活できる、安定した職業なはずです。
【年齢別】50代になっても「年収400万円代」を維持できる
年齢 平均年収 働く人の数 20代前半 298万円 6670人 20代後半 327万円 4820人 30代前半 354万円 3360人 30代後半 322万円 1890人 40代前半 420万円 3000人 40代後半 389万円 2260人 50代前半 468万円 2020人 50代後半 424万円 910人 60代前半 492万円 360人
歯科衛生士は、キャリアアップが難しいです。年齢別の年収を見ると、上がったり下がったりを繰り返していますね。ただ、スキルを順調に積めば、40代前半で平均年収を超えて、年収400万円代を達成できます。
また、50代になっても歯科衛生士を続けることは可能です。
なぜなら、50代の歯科衛生士は、2930人もいるからです。年収も400万円を超えて、20~40代よりも収入が増えます。
【年収推移】10年前と比べて「26万円」増えている
参考:シカカラDH
歯科衛生士の平均年収は、10年間で26万円増えました。
しかし、本来であれば、歯科衛生士の給料はもっと増えるはずです。なぜなら、歯科衛生士の有効求人倍率は10年前から増え続けて、現在は20.5倍もあるからです。歯科衛生士1人に対して、19件も求人が余っているので、歯科医院は好待遇で人を雇う必要があります。
平均年収が増えない理由は、歯科医院の経営が悪化しているからです。
現在、歯科医院はコンビニより数が多いです。歯科医院の数が増えれば、各歯科医院が診察できる患者の数は減ります。つまり、歯科医院は人手不足ですが、現状は低い給料で歯科衛生士を雇うしかありません。
ただし、キャリアアップに成功した歯科衛生士は、平均以上に年収を増やし、安定した生活を送ることができていますね。では、具体的にどうすればキャリアアップできるのでしょうか?
歯科衛生士が平均以上に年収を増やす方法は?
平均以上に年収を増やすには、認定資格をとるか、一般病院に勤めるのが現実的です。
方法1:認定資格を取ってキャリアアップする
- 有効求人倍率が20.3倍もあるが、年収は10年間横ばい
- 稼げる歯科衛生士と、稼げない歯科衛生士で「二極化」している
- 医療業界全体で、「専門知識のある人材」の需要が増えている
専門スキルを身につけてキャリアアップすれば、年収を平均以上に増やすことができます。
歯科医院の数が増えて競争が激しくなる中、優秀な歯科衛生士を雇いたいと思うのは当然です。実際、現在の求人倍率は20.3倍もあり、有利な条件で働くことができるはずですが、過去10年間の年収はほぼ横ばいです。
認定資格を取れば、専門スキルが身に付き、職場選びの幅が広がります。
例えば、インプラント認定資格を持っていれば、インプラント治療を始めたばかりの歯科医院に好待遇で雇ってもらえます。資格を取っておけば、「職場探しを有利に進められる」という余裕が生まれるので、毎日不安にならなくて済みますね。
方法2:クリニックから一般病院で働く
- 「一般病院」の歯科衛生士は、平均年収388万円もある
- 「国立病院」の歯科衛生士は、平均年収458万円
- 「クリニック」の歯科衛生士は、平均年収295万円しかない
- 一般病院の「ボーナス」は、クリニックの2.2倍
国立病院で働く歯科衛生士は、看護師と同じくらい年収があります。
なぜなら、国公立の病院は国や地方自治体が運営しているため、赤字に陥っても経営が安定するからです。一方で、利益ベースで運営する医療法人の病院や一般診療所は、赤字に陥れば経営が立ちいかなくなります。
また、経験の浅い歯科衛生士を募集している一般病院は、意外と多いです。
もし、一般病院で働くことができれば、クリニック勤務と比べてボーナスが2倍以上貰えます。生活に困ることは、まずないですね。また、病院勤務の経験があれば、他の一般病院で働く際に優遇されます。
年収を平均より100万円以上増やし、キャリアアップもできますよ。
まとめ:歯科衛生士の平均年収はどれくらい?
- 歯科衛生士の平均年収は370万円、会社員より多い
- 「40代前半」で420万円になり、平均を超える
- 「50代」になっても、年収は400万円を超える
- 年収推移は「ほぼ横ばい」、10年前より26万円増えた
歯科衛生士の平均年収は370万円です。女性会社員と比べて83万円多く、40代前半で年収400万円を超えます。なので、歯科衛生士は本来、安定した職業のはずです。
しかし、自分の年収が思ったより少ないと感じる歯科衛生士は多いです。
その理由は、稼げる歯科衛生士と稼げない歯科衛生士の二極化が起こっているからです。例えば、国立病院で働く歯科衛生士の年収は458万円もあり、平均より多いです。一方で、クリニックで働く歯科衛生士の年収は295万円しかありません。
資格を取って収入が安定する時代は終わりました。今後も年収を増やし続けるには、専門知識を身につけて、キャリアアップするべきですね。
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