ちゃんとメモをとってるのに、周りから仕事ができないと思われてて辛いですよね。
自分では努力してるのに仕事を覚えられない。原因は病気にあります。
その病名はADHD。実は、ADHDの人って多くて、人口の3~4%、うつ病と同じくらいなんです。
つまり。あなたと同じ悩みの人は400万人くらいいるし、病気だから治療すれば治すことができます。
でも、いきなり病気だ!っていわれても受け入れられないよね。
病院にいくのは怖いし、病気を認めたら、自分が自分でなくなる気がする…
そんなあなたに、「物覚えが悪い=個性という考え方」を紹介します。
これはつまり、短所はぜんーぶ長所!っていう考え方。知っておくだけで気持ちが楽になりますよ。
また、物覚えが苦手なあなたに、「物覚えをよくする4つのステップ」を紹介します。
その前に。
まずは、あなたの問題の原因かもしれない、ADHDとは何かについて解説していきますね。
- 物覚えの悪さの原因かもしれない、ADHDってそもそもなに?
- 「物覚えが悪い=個性」、考え方次第で病気じゃなくなるって本当?
- 物覚えの悪さを克服して普通に仕事ができるようになる、「4つのステップ」は?
歯科衛生士で物覚えが悪い原因は「病気」ADHDの説明と確かめる方法
その1:物覚えが悪いのは「ADHDのせい」あなたは悪くない
- ADHDとは…不注意、落ち着きのなさによって、生活に悪影響が起きる病気
- ADHDは、3つのタイプに分けられる
- ①「不注意優勢型」の症状…忘れ物などのうっかりミス、長時間集中できない
- ②「多動・衝動優位型」の症状…1つの物事にじっくり取り組めない、1つの場所にじっと留まれない、計画立てられない
- ③「混合型」…上2つの型、両方の症状がある
物覚えが悪いのは、病気のせいです。
ADHDって聞いたことありますか?
ADHDは、不注意や落ち着きのなさといった症状が、仕事に悪影響を引き起こしちゃう病気。
その数はというと…
近年、注目を集めているのが「大人のADHD(注意欠陥多動性障害)」だ。
ADHD専門外来を担当する昭和大付属烏山病院の岩波明院長は「成人の総人口の3~4%と、鬱病とほぼ同数。
えーっと日本の人口は1.2億人くらいだから…
ADHDの人は、全国に400万人もいる!!
同じ悩みを抱えてる人は、こんなにいるんです。
じゃあ具体的に、どんな症状の人がADHDって診断されるんでしょうか?
調べてみたら、簡単な診断方法がありました。
その2:自分が病気なのか「簡単に診断する方法」は?
以下9つの質問に、YesかNoで答えてください
- 学業・仕事中に不注意な間違いが多い。
- 課題や遊びの活動中に、注意を持続することが出来ない
- 直接話しかけると聞いていないように見える。
- 指示に従えず、業務をやり遂げることが出来ない
- 課題や活動を順序立てることがむずかしい
- 精神的努力の持続を要する課題を避ける、いやいや行う
- なくし物が多い
- 他の刺激によって気が散りやすい
- 日々の活動の中で忘れっぽい
Yesが5項目以下…ADHDの可能性は低いです
YESが6項目以上…ADHDの可能性が高いです。以下2つの質問にYesかNoで答えてください。
- Yesと答えた症状が、6か月以上継続している
- Yesと答えた症状が、家庭や職場など2つ以上の環境で悪影響をきたしている
上記2つの質問の答えがYesなら、さらにADHDの可能性が高いです。
以下9つの質問に、YesかNoで答えてください
- 手足をそわそわ動かしたり、いすの上でもじもじする
- 授業中に席を離れる
- 不適切な状況で走り回ったり高いところに登ったりする
- 静かに遊べない
- まるでエンジンで動かされているように行動する
- しゃべりすぎる
- 質問が終わる前に出し抜けに答えてしまう
- 順番を待てない
- 他人の邪魔をする
Yesが5項目以下…ADHDの可能性は低いです
YESが6項目以上…ADHDの可能性が高いです。以下2つの質問にYesかNoで答えてください。
- Yesと答えた症状が、6か月以上継続している
- Yesと答えた症状が、家庭や職場など2つ以上の環境で悪影響をきたしている
上記2つの質問の答えがYesなら、さらにADHDの可能性が高いです。
上のチェックシートだけで、自分がADHDなのか判断できる。
「自分が病気だなんて、受け入れられない… 今後上手くやっていける自信がないよ…」
ごめんなさい。いきなり病気だ!って言われても、ショックですよね…
最初は「病気のせい」って言いました。でも言い換えさせてください。
「病気じゃない、これも個性なんだ」って。
そして、こういうポジティブな考えをすることで、症状がどんどん良くなっていきます。
詳しくは次で説明しますね。
「物覚えが悪い=個性」あなたは他の人にはない力がある
- 物覚えが悪い→忘れることが得意→「いつも新鮮な気持ちでいられる」
- 物事をやり遂げられない→「切り替えがはやい」
- 順序立て・整理整頓ができない→「斬新な考えが思いつく」
- おしゃべりすぎちゃう→「積極的にコミュニケーションがとれる」
- 質問が終わる前に答えちゃう→「反応を素早くできる」
ほら、「物覚えが悪い」は言い換えれば「すぐ忘れられる」ってこと。
つまり、とらえ方を変えれば、あなたの短所は長所になるってこと。
病気じゃない。あくまでもあなたの「個性」なの。
職場で居づらい、仕事ができない、その原因は「あなたの個性を生かせない職場」だから。
食べ物で例えてみます。職場は「回転寿司屋さん」。あなた以外のスタッフは「寿司」。あなたは「カレーライス」。
はい、店がオープン。ぐるぐる寿司が回ります。
他のスタッフは寿司だから、問題なし。でもあなたは… カレーライス!
「寿司屋になんでカレーがあるんだよ!ふざけんな!!」
あなたはそう言われてショックを受ける。「私ってまずい食べ物なんだ…」
「違う職場にいこ…」見つけたのはカレー屋さん。
周りはあなたと同じカレーライス。たまに福神漬け。
「〇〇さん、めっちゃおいしいじゃん!来てくれて助かったよ~」
え、私が「おいしい」?寿司屋で散々けなされた「私が」?
わかったかな?
私が言いたかったのは、「自分の個性が生かせる職場」に行ったら、めっちゃ楽にきもちよ~く働けるよってこと!
それは歯科医院かもしれないし、全く別の仕事かもしれない。
まあせっかく国家試験頑張ったし、できれば歯科の仕事をしたいっておもうよね。
でも、普通に仕事をしたら今まで通り。
だから、あなたが苦手な物覚えを克服する方法、紹介します。
物覚えが苦手なあなたに「物覚えをよくする方法」教えます
ステップ1:「どのような状況」でミスが出るのか確認する
- 記録ポイント①:「何が」できなかったのか
- 記録ポイント②:「同時にやっていること」はあったか
- 記録ポイント③:「スタッフや患者さん」の態度によって問題が起きてるか
- 仕事が終わったら、今日一日でやっちゃったミスをノートに記録する
- 例:「アシストをした時に、バキュームの位置が悪くて医師に怒られた」
まずは、自分がどんなミスをしてるのか、大体把握します。
イメージとしては、ひたすら箇条書きで記録していく感じ。
ノートのきれいさとか、ちゃんとした文章にしなきゃとか、気にしなくてOK。
2~3日やって、問題点がばーってノートに並んだら次のステップへ。
ステップ2:「一番直したいミス」を1つだけ選ぶ
- 私たちが一番苦手なのは「複数のことを同時にやる」こと
- 「全部のミスを一気に直そう!」とすると失敗する
- ミスを1つに絞ることで、克服する可能性がぐーんと上がる
ノートにミスをいっぱいメモったよね。
次は、そのミスたちの中で、いちば~ん直したいミスを選びます。
選ぶときのポイントは、ミスを克服した時のイメージをすること。
「ライティングがうまくできるようになって、先輩に褒められた!」とか
「バキュームの位置覚えて、心の中で『よっしゃ!』ってなった!!」とか。
イメージしていく中で「あ、こうなれたらいいな」ってなるイメージがある。
そのミスを1つ。たった1つでいいから選んでください。
ここで、間違っても複数選んじゃいけない。
考えてみて。今まで同時に複数のことをやって、上手くいったことある?
ないよね。最初はうまくいったけど、そのうちぐちゃぐちゃになって、全部だめになっちゃったよね。
だから、1個だけ選べばいいの。
ミスを1個選べたら、次のステップへ。
ステップ3:そのミスが起きたときの「対策方法」を考える
- 考えるのは「ミスを犯したときの状況」と「その対策方法」
- 例①「バキュームの位置をミスったら、その場で先生に正しい位置を教えてもらう」
- 例②「仕事を2つ以上抱えたら、周りのスタッフに助けを求める」
- 事前に対策方法を考えておくことで、ミスったあとすぐ行動できる
- 対策方法は最初は雑でOK。「あらかじめ対策をする癖」が重要
ミスを選んだら、対策方法を考えます。
「対策方法っていったって、それが思いついたら苦労しないよ…」
そう。そこが問題。完璧な対策をしようとすると、思いつかなくてミスが直らない。
だから、あえて雑に紹介しました。かんたんな対策の方が効果があるから。
例えば、「ミスをしたら、家に帰ってきたときにyoutubeで勉強する」とか。
こんな簡単なやつからでOK。
とにかくまずは、ミスの対策を「あらかじめ考える」って癖をつける。
内容はあとから良くしてけばいいの。
対策方法を考えたら、最後のステップ。いよいよ実践です。
ステップ4:「対策」を実践~ミスがなくなるまでステップ3→4を繰り返す
- ポイント①:対策方法はダメダメでもOK、とにかくミスったら考えた対策試す
- ポイント②:対策が上手くいってないと思ったら、次の対策を考える
- ポイント③:対策を考える時は、同じ悩みを抱えている人に実際に聞くのがベスト
- ポイント④:ミスがなくなったら、ステップ2に戻って別のミスを1つ選んで改善
- ポイント⑤:最終的にはステップ1~4を繰り返して、全てのミスを克服できる
とにかく、自分で考えた対策を試してください。
このステップで重要なのが、「自分で考える」。そして「試す」。
自分で考えた方法が上手くいけば、自己肯定感が高まります。そして、自己肯定感の増加は、の治療にもっとも効果があります。
つぎに「試す」。実際に行動をする癖をつけることで、活動的になります。
「ミスをしたら、落ち込む」じゃなくて「ミスをしたら、行動をする」となることで、解決する可能性が1%でも増えます。
だって落ち込んでるだけだと、いつまでたっても変われません。
長い道のりだと思いますが、ステップを試せば、物覚えの苦手を克服できますよ。
まとめ:物覚えが悪くても「克服できる」
- そもそも「物覚えが悪い=個性」辛いのはあなたの職場だと個性が発揮できないから
- 物覚えの悪さは、1つずつミスを減らすことで克服できる
- ステップ1:「どのような状況」でミスが出るのか確認する
- ステップ2:「一番直したいミス」を1つだけ選ぶ
- ステップ3:そのミスが起きたときの「対策方法」を考える
- ステップ4:「対策」を実践~ミスがなくなるまでステップ3→4を繰り返す
ちゃんとメモをとってるのに、周りから仕事ができないと思われてて辛いですよね。
自分では努力してるのに仕事を覚えられない。原因は病気にあります。
その病名はADHD。実は、ADHDの人って多くて、人口の3~4%、うつ病と同じくらいなんです。
つまり。あなたと同じ悩みの人は400万人くらいいるし、病気だから治療すれば治すことができます。
でも、いきなり病気だ!っていわれても受け入れられないよね。
病院にいくのは怖いし、病気を認めたら、自分が自分でなくなる気がする…
そんなあなたに、「物覚えが悪い=個性という考え方」を紹介します。
これはつまり、短所はぜんーぶ長所!っていう考え方。知っておくだけで気持ちが楽になりますよ。
また、物覚えが苦手なあなたに、「物覚えをよくする4つのステップ」を紹介します。
あなたの相談コメント、待ってます!